スコアメーカー 学校版」ではパート譜を簡単に作ることができます。

基本的な作り方をおさらいしておくと、

  1. パート譜にしたいパートを選択する
  2. ファイルメニューの「パート譜の作成」を実行する
  3. 必要に応じて「パート譜作成オプション」を設定してOKボタンを押す

で完成します。

各パートがそれぞれ別々の五線に書かれている楽譜はこれで簡単にパート譜を作ることができるのですが、教科書にはそうでない楽譜も多いです。それでは次のような楽譜のパート譜はどうやって作ったらよいのでしょう?
 

途中から2声になる楽譜

最初は1声で途中から2声になる楽譜は、このままでは2パートの楽譜にはなりません。

このような楽譜は、まずパートメニューの「自動声部割り振り」を実行します。

声部がどう割り振られたかは「表示パネル」の「属性」で「声部色分け表示」すると確認できます。

うまく割り振られなかった音符は選択して「プロパティ」で声部を手動で設定します。

 
次に、割り振った声部別にパートを分割します。拡張機能メニューの「声部ごとの分割」を実行します。

「声部ごとの分割」ダイアログボックスで分割したいパートを選択してOKボタンを押します。

これで声部を別パートに分割できました。ただし、最初の1声の部分は空白になってしまうので、これを埋めるために上のパートをコピーして下のパートへ貼り付けます。方法はまず、(1)の小節をダブルクリックし、Shiftキーを押しながら(2)の小節をダブルクリックして選択し Ctrl+C でコピーします。その後、(3)の小節をダブルクリックし、Shiftキーを押しながら(4)の小節をダブルクリックして選択し Ctrl+V で貼り付けます。

貼り付けで重なった記号や、分割で旗の向きが直っていない音符は、拡張機能メニューの「楽譜の整形」を実行すると綺麗になります。

 

途中から2パートになる楽譜

先ほどの例と同じ感じで、最初は1パートですが途中は2パートになる楽譜もよく見かけます。認識してこのような楽譜ができた場合は、以下の方法で2パートの楽譜にすることができます。

このような楽譜は、五線がマスクされていますから、全体を選択したあとプロパティでマスクを解除(■をクリックしてチェックなしの状態に)します。

マスクを解除すると五線が重なっている場合があるので、拡張機能メニューの「楽譜の整形」で五線を整えます。

マスクされていた部分は音符がないので、先ほどと同じように上のパートをコピーして下のパートへ貼り付けます。

 

歌詞が省略されている楽譜

リズムが同じで音程が異なる場合は下のパートの歌詞が省略される場合があります。このままパート譜を作ると下のパートに歌詞は入りません。

このような場合は、歌詞をリボンごとコピーします。

歌詞をリボンごとコピーするには、コピーしたいパートの1番の歌詞リボンをクリックして選択したあと、右クリックメニューの歌詞メニューの「移動またはコピー」を実行します。

「歌詞の移動またはコピー」ダイアログボックスで、「貼り付け先パート」=「2:メロディー」と「貼り付け先リボン」=「1:」を選んでOKすると下のパートの1番に歌詞がコピーされます。歌詞が2番、3番とある場合は、同様の操作を繰り返します。


 
 
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