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実践指導案 甲斐市立双葉東小学校

せんりつのとくちょうをかんじとろう ~音楽をよりたのしむためのICTを活用した授業~

山梨県甲斐市立双葉東小学校 指導案

第3学年音楽科学習指導案

日時:平成25年1月25日(金)13:30~14:15

場所:音楽室・生活科室

指導者:小池 高弘

学習者:第3学年4組児童29名

1. 単元の目標

○旋律や音が重なり合う響きを感じ取りながら,思いや意図をもって表現したり想像豊かに聴いたりすることができる。

○互いの歌声や楽器の音を聴き合いながら,気持ちを合わせて演奏することができる。

2. 単元について

4月より,子どもたちは音楽の授業や学年音楽集会,全校創意の「みどりの時間」を通して音楽活動をしてきている。 3学年の子どもたちは,音楽に対する関心や意欲が高く,喜んでその活動に取り組んでいる。 歌うことに関しては,楽しそうに身体を動かして歌ったり,踊ったりする子が多い。 まだ地声で高音域になると音程がうまくとれない曲もあるが,大きな声で元気に歌っている。 器楽に関しては,鍵盤ハーモニカやリコーダーに合わせて,ドラムなどの楽器を使って合奏した経験がある。 リズム伴奏をつくる活動では,前単元でいろいろなリズムパターンを打楽器でたたいたり,即興的にリズムをつくってたたいたりしてきている。

本題材は,これまでの鑑賞や表現の活動で身に付けた音楽に対する感覚や表現の能力を生かして,合奏において子どもたちが主体的に楽器を選びその組み合わせを工夫しながら豊かな響きの音楽をつくろうとする活動に主眼を置いている。 合唱や楽器を演奏する活動は,互いの歌声や楽器の音を合わせることによって,さらにその楽しみを膨らませていくことができる。 また,友達と協力して音をつくり上げることで音楽表現の質も高めることができ,本題材が目指す力がつくであろうと考えた。

指導にあたっては,教材曲の「パフ」を使って,打楽器を選択したり,打楽器のリズム伴奏をつくり上げたりする活動を行う。 つくる活動を充実させるために,ICTを使用し,打楽器の音色の響きを知り,それらの音の重なりが生み出す良さや面白さ,美しさを感じとり,それらをもとにしてグループで自分たちなりの「パフ」をつくる活動ができるようにする。 できた曲を演奏し,よりよいものにする活動場面では,ウェブカメラを使い,自分たちの演奏を見ることで直したいところをより根拠をもって話し合うことができると考える。 あわせて,グループごとの演奏を聴き合う場面では,お互いの良かったところや聴いた感想を話し合うことで「思いや意図をもって表現したり想像豊かに聴いたりすることができる。」という目標の達成を図り,自尊感情を高めていきたい。

3. 研究のテーマとのかかわり

1 豊かな心の育成にかかわって,意識したい「道徳の内容項目」

本題材では,仲間と協力して様々な発想をもってリズム伴奏をつくり上げ,自分たちの曲への思いを発表する活動を仕組んでいく。 そのためには,自分の気持ちをおさえて相手の立場になってお互いに譲ったり,励ましたりできるような友達関係を築くことが必要となる。 道徳教育の内容項目の「2―(3)友情・信頼・助け合い」を意識してグループでの創作活動などを指導していきたい。 また,音楽活動を通して,友達の良いところを認めたり,認められたりすることで自尊感情を高めたい。

2 意欲的に学ぶ子どもの育成にかかわって「身に付けさせたい力」

本題材はグループで豊かな響きづくりをする為にはどのような楽器の組み合わせをすれば良いかを,体験を通してしっかり子どもたちに考えさせることに重きをおいている。 3年生は今までに器楽表現の学習において,おもに鍵盤ハーモニカとリコーダーおよび打楽器を中心とした合奏に取り組んできている。 2学期には,「ミッキーマウスマーチ」の合奏を通して,合奏の楽しみを経験している。 この楽器はどんな音が出るだろうか,こんな演奏をしたらどうだろうかと,あれこれ思いにまかせて音を鳴らして楽しんできた。 そこで,この思いを生かして,今までの音楽活動の経験をもとにしながら,さらに楽器の選択や組み合わせに様々な試みをさせることを取り入れようと考えた。

楽器の選択やリズム伴奏づくりに取り組ませたり,根拠をもって話し合ったりすることにより,子どもたちの多様な考えを引き出すことができ,皆の考えをまとめることにもつながると思う。 豊かな響きを求めてグループごとに聴き合うことで,お互いの良さを認めたり,ほめたりする成就感や達成感を味わうことを身につけさせたい。

4. ICT利活用

この授業では,リズム伴奏を考える場面で「音楽帳」(音楽ソフト)を使用する。

このソフトは,タッチペンを使って自由にリズムや旋律をつくっていけるソフトである。

今回は,主に自作曲「ぼくらのクラス」の曲づくりと,「パフ」のリズムづくりに活用していく。 既習曲を歌う場面では,歌詞や楽譜を電子黒板に提示することにより,前を向いていい姿勢で歌うことができるよう留意する。 また,ウェブカメラで合奏している場面を撮影することにより,自分たちの演奏をその場で確認できるようにする。

文部科学省が提示する電子黒板の活用シーンとしては, B『実物投影機等で,子どもの作品や手元の操作の様子を示すことで理解しやすくなる』シーン, C『子どもが目線を上げて集中して話を聞くようになる,授業のテンポがよくなる』シーン, H『子どもが相手にわかりやすく発表するのに効果がある』シーンを想定している。 資料提示や発表の場面において電子黒板を活用することで,学習意欲を向上させることができると考える。

5. 指導計画(総10時数)

第1次【せんりつが重なり合うおもしろさを感じとろう】3時間

「歌おう声高く」(歌唱)

・主旋律に,3音による繰り返しの副旋律を加えることにより,互いの声が重なり合うきれいな響きを味わう。

「かね」(鑑賞)

・互いの旋律が重なり合って響くおもしろさや美しさを感じ取る。

第2次【重なり合う音のひびきを楽しもう】2時間

「ぼくらのクラス」(歌唱 器楽)

・歌声による主旋律と,リコーダーによる副次的な旋律を合わせて,歌声と楽器の美しい響きを体験する。

第3次【合奏の豊かな響きを味わおう】5時間(本時は5時間目)

「パフ」(器楽)

・いろいろな楽器を使って,豊かな響きを味わいながら合奏をする。互いの音を聴きながら,打楽器のリズム伴奏を工夫して加えることで合奏の楽しさを味わう。

6. 本時の学習

(1) 日時 平成25年1月25日(金)(13:30~14:15)

(2) 場所 甲斐市立双葉東小学校 音楽室 生活科室

(3) 本時の目標

・いろいろな楽器を使って,自分たちの考えたリズム伴奏で演奏し,合奏活動を楽しむ。

・友だちの演奏を聴き、感想や良かったところを発表できる。

(4) 指導意図(電子黒板活用場面とその効果)

既習曲の歌唱場面では,歌詞を電子黒板に提示することにより,よい姿勢で前を向いて歌うことが期待できる。 リズム伴奏は,「音楽帳」を利用しグループごとに工夫しながら作成する。 タッチペンで操作することにより,簡単にリズム楽器や伴奏を変更できるので,様々な伴奏を試行しながら作成するのに役立つことが期待できる。

(5) 学習過程

過程 主な学習活動・内容 指導上の留意点 備考
つかむ
1. 「今日のリズム遊び」をする。 ◇電子黒板にリズム符を映し,8ビートの伴奏に合わせてみんなでリズムを打たせる。 活用C
・見通す10分
2.既習曲を歌う。

・ぼくらのクラス

◇電子黒板に歌詞を映し,前を向いた良い姿勢で歌えるようにさせる。 活用C
追究する
3.今日の課題を知る。

今日は,みんなのつくったリズム伴奏を確認して,演奏会をします。

◇電子黒板に映した「えんそうレシピ」を見ながら,楽器やリズムを確認させる。 活用C
ワーク
シート
20分
・チームごとに,リズム伴奏を確認して,合奏し,発表し合うことを伝える。 ◇音楽帳を開き,自分たちのつくったリズムを確認してから練習をさせる。
深める12分
4.チームごとに練習をする。

・Aチームは音楽室で,Bチームは生活科室で練習することを伝える。

・続けてBチームの発表をする。

◇演奏している様子をウェブカメラで撮影し,その場で見せることにより,自分たちの演奏を確認させる。 活用B
5.発表する。

・音楽室へ集合し,A チームの発表をする。

・続けてBチームの発表をする。

◇音楽室へ集合し,Aチームが「えんそうレシピ」の説明をしてから合奏をする。次に,Bチームが「えんそうレシピ」の説明をしてから合奏をする。 活用C
活用H
つなげる3分
6.演奏を聴いた感想を発表する。 ◇工夫してあった点を中心に感想を発表させる。

(6)評価

・自分の考えを出しながら合奏を楽しんでいる。(授業中の発言・発表の様子)

・友だちの演奏を聴いて感想が言える。(授業中の発表・発言の様子)

(7)資料(別紙)

 

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