熊本県熊本市立川上小学校 6年生  指導案

第6学年2組 音楽科学習指導案

題材

豊かな表現 2(演奏による表現のちがいをきき取ろう)
教材「交響曲第5番運命」
場所 音楽室  授業者 熊本市立川上小学校 中山 健
 
題材について
(1)

本題材は、鑑賞と表現を一体化させることにより、より豊かな表現ができるようにするものである。

交響曲第5番「運命」では、オーケストラの楽器や響きについて知ると同時に、同じ曲でも演奏者や指揮者が違うと、音楽の表現が変わることに気づくようにし、表現の仕方は一つではなく、いろいろ表現して楽しむことも大切だということを学ぶことができるようにする。

 
(2)

豊かな表現(演奏による表現のちがいを聴きとろう)については、5年生では、シューベルトのピアノ五重奏曲「ます」で、変奏による豊かな表現方法を学習している。

 
(3)

本学級の子どもたちは、クラッシックの鑑賞が好きな子が多い。しかし、演奏による表現の違いを聴き取ることにはまだ慣れていない。表現に関しては、6年生の校内音楽会で学年合奏をした際、指揮の振り方により、曲の感じがちがい、音楽が生き生きとしてくることは理解したが、まだ自ら積極的に曲に表情をつけて演奏しようとする子どもは少ない。

(4)

指導にあたっては、同じ「運命」の曲でも演奏家によって表現の仕方が違うということを理解することができるように、2種類の特徴的な「運命」の演奏を聴き比べる活動をしたい。受身になりがちな鑑賞活動を能動的な活動にするために、また子どもたちが曲想表現を特徴づける諸要素の働きを体験的に感じ取れるようにするためにコンピュータを活用したい。「運命」の主題提示部を何回も聴いたり演奏したりすることで、とかく縁遠くなりがちなクラッシックの曲を耳になじませて生涯学習につなげていきたい。

 
題材の目標
豊かな音楽の表情の多様性を味わう。
 
評価の規準
様々な音楽を創造的に聴き、鑑賞活動への意欲を高めるとともに、その経験を生かそうとする。

【関心・意欲・態度】

音楽的諸要素の変化による曲想の違いを感じ取り、その働きを活用して曲想表現を工夫している。

【感受・表現の工夫】

主な旋律の変化や対照、楽曲全体の構成、音楽を特徴付けている要素と曲想とのかかわりに気を付けるとともに、楽器の音色、音の重なりによる響きを味わいながら曲想を全体的に味わって聴く。

 【鑑賞の能力】

 
指導計画(3時間取り扱い)本時 /
過 程 ふれる(1時間) 生かす(1時間 本時) 味わう(1時間)
ねらい

「運命」を鑑賞し曲の雰囲気をつかませるとともに、交響曲やベートーベンについて知る。

演奏者や指揮者による音楽の表情の違いを感じ取るとともに、コンピュータを使って自分で自由に演奏する。

速さ・強弱・アーティキュレーションを考えながら演奏することで、音楽は表現の仕方が一つではないことに気づく。

教材 「運命」 「運命」 「運命」

学習内容

【音符や記号】

「運命」を鑑賞し、交響曲やベートーベンについて知る。

コンピュータを使って、自分の曲に対するイメージを音楽で表現する。

自分の「運命」をコンピュータを使って発表する。

評価規準 イ   ウ ア   イ   ウ
 
 
    

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