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《研究主題》 |
豊かな表現を自ら求める生徒の育成 |
~ 一人一人を生かす支援の工夫(コンピュータを活用した学習活動の工夫) ~ |
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1. |
主題に対する考えと取り組み |
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(1) |
研究主題について
”豊かな表現を自ら求める生徒”の具体像 |
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活動目標と内容を認識し、達成に向けて意欲的に取り組む。
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音楽のよさや美しさを感じ取り、創造的に表現を工夫する。
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音楽を創造的に表現するために必要な技能を身につける。
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音楽的な諸要素を理解し、楽曲のよさを味わう。
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(2) |
一人一人を生かす支援の工夫について
音楽科は1年を通して集団で取り組む学習が多い。その活動は、個々の感性の結集されたものが集団のより豊かな表現となり、それがまた個々へ還元される相乗作用のくり返しである。よって、最終的には個々の生徒の音楽感性や表現技能を高めていく活動が重要である。つまり、これが副題である”一人一人を生かす支援”であろう。そのために、限られた時間内でより効果的な活動を工夫していかなければならない。そこで今回、コンピュータを活用した学習を提案する。つまり、コンピュータを活用することによって今まで以上に豊かで多彩な音楽活動が可能になると考えられる。また、生涯学習の面から見ても色々な活動を通して音楽を愛好する心が養われ、主体的に音楽活動に取り組む態度と技能を身に付けていけるのではないかと考える。
以下、今後可能であると考えられる学習内容をあげる。 |
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領域 |
可能な学習活動内容 |
歌唱 |
- 旋律の音取り
- 曲想の工夫(楽譜に自由に曲想を記入する)
- 伴奏の工夫(移調、テンポなど)
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器楽 |
- 演奏形態の工夫(二重奏、三重奏など)
- 伴奏の工夫(音色、テンポなど)
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鑑賞 |
- 作曲者についてのレポートづくり(インターネット活用)
- ビデオ鑑賞
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創作 |
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授業者自身がコンピュータの初心者であり、音楽とコンピュータの相乗効果をよく理解していない面もあるが、とにかくどんな活動ができるのか、それが生徒にどのような効果をもたらすのかを知りたいと感じ前記のように主題を設定した。 |
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2. |
題材 「コンピュータで表現の工夫にチャレンジしよう」 |
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(1) |
題材設定の理由 |
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本校の年間の音楽の授業は、行事(合唱祭・卒業式)で発表するための歌唱活動関連で時数の3分の1を占める。そして、それ以外の時間で器楽・鑑賞・創作を振り分ける。すると、どうしても短時間で創作活動をせざるを得ない。
ましてや、来年度以降の授業時数削減は必須である。
しかし、音楽を生み出す創作活動は、生徒の創造性を引き出し活発にする重要なものであることは言うまでもない。新学習指導要領を踏まえても、できるだけ多くの創作活動を体験させてやりたいものである。
そこで、従来なら歌唱や器楽が中心となる題材に作曲活動を加えることで、少ない時数でより豊かな音楽表現を求める活動が可能になると考える。そして、コンピュータの音楽ソフトを使用することで、楽典知識の理解や演奏技能の低い生徒でもより創造的な表現活動が可能であると考えこの題材を設定した。 |
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(2) |
使用PCソフトについて |
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MUSIC DRILL”音楽帳2.1”(カワイ) |
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<特徴> |
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(3) |
教材名 ”旅愁” |
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(4) |
生徒の実態 1年A組(男子14名、女子11名、計25名) |
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男女仲良く和気あいあいとした雰囲気のクラスである。学習活動にも全体的に積極的に取り組む。例えば、生徒アンケートの取り組みにあるように、歌唱のグループ活動ではリーダーが中心となり自分たちで熱心に練習し、リコーダーの個別活動では少しでも曲数を増やそうと互いに教え合いながら練習するなど前向きである。しかし、現時点でより豊かな表現を求めようとする意識がどれ位あるかと言うと、音楽の得意な一部の生徒に限られる。ただ、前にも述べたように意欲的な生徒が多いので、様々な活動を通して意識を高めていけると思われる。1年A組の生徒のアンケート結果と授業の取り組みをあげる。 |
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