合唱用の楽譜を作ってみよう

うたちゃん
うたちゃん

先生。今日は相談したいことがあるのですが。

バッハ先生
バッハ先生

いいですよ。どのようなことですか?

うたちゃん
うたちゃん

実は知り合いから合唱の楽譜の清書を依頼されたのですが、何か気をつけるようなことがありますか?

バッハ先生
バッハ先生

「編集拡張キット」の魅力を話すのにぴったりの質問ですね・・・
ここに2種類の楽譜があります。まず、普通にスコアメーカーで作成したときの楽譜を見てみましょう。

下は合唱用に読みやすくした楽譜です。

どこが違うか分かりますか?

うたちゃん
うたちゃん

書き方が違うのかなあ・・・。あっ!連桁のつなぎ方がちょっと違いますね。それに、スラーが追加されているところがあります。

バッハ先生
バッハ先生

そうなんです。合唱用楽譜の場合は「歌う人が読みやすい楽譜」が重要なポイントで、歌詞の音節によって連桁のつなぎ方が変わったりスラーが加わったりするんです。

うたちゃん
うたちゃん

具体的にはどうすればいいんですか?

バッハ先生
バッハ先生

合唱や歌の楽譜では、音節が変わるところでは連桁でつなげないのが一般的です。 日本語の歌詞の場合、1文字が1音節なのでほとんどの8分音符に連桁を使わないで、長音(ー)のところだけ連桁でつなげることになります。

うたちゃん
うたちゃん

なるほど。歌詞の中で長音を探し出して、その音節に見合った連桁に編集するということですね。 でも、曲全体でそういう場所を探し出して編集するのは大変な作業じゃないですか・・・

バッハ先生
バッハ先生

そう!この編集は大変な作業なんです。 ところが「編曲拡張キット」を使うと、ボタン一つで簡単に合唱や歌の楽譜に最適な仕上げができるのです。 実は上で紹介した楽譜も、「編集拡張キット」を使って編集したのですよ。

うたちゃん
うたちゃん

えっ!ボタン一つで? でも長音の場所は自分で探さないといけないのですよね?

バッハ先生
バッハ先生

いいえ、「編集拡張キット」の「歌詞による連桁の最適化」を使うと、長音を自動的に捜し出して最適な状態に編集してくれます。下の図を見てください。

このダイアログボックスで、変更する範囲と連桁にする条件を選んで、必要なオプションを設定したら、[OK]ボタンを押すだけです。

うたちゃん
うたちゃん

操作はたったこれだけなんですか?

バッハ先生
バッハ先生

そうですよ、この「編集拡張キット」は楽譜の編集に費やしている時間を短縮してくれることが最大のポイントなんです。 上の楽譜で歌詞が長音でつながる箇所にスラーがついていましたね。これも「歌詞によるスラーの最適化」を使うことで一瞬で楽譜を編集してくれるんです。

下の譜例のように、ピアノ伴奏パートもある楽譜では、歌のパートだけを選択してこれらの機能を呼び出せばいいんです。そうすれば、歌のパートは歌詞に合わせて連桁が調整され、ピアノ伴奏パートは拍子に合わせて連桁でつながったままになります。

うたちゃん
うたちゃん

すごいですね。そういえば外国語の歌の場合、1音節に複数の音符が使われたり、逆に単語ごとにハイフンで音節がつながって歌詞がたくさん出てきて、連桁やスラーがいろんな使われ方をしているのを思い出しました。

バッハ先生
バッハ先生

この2つの機能は日本語の歌詞にも、ラテン語やドイツ語のような外国語の歌詞にも柔軟に対応してくれるんですよ。

うたちゃん
うたちゃん

合唱や歌の楽譜を作る人にとってはとても心強いですね。それに、自動的に変更する場所を見つけてくれる機能が嬉しいです。

バッハ先生
バッハ先生

ところで、「編集拡張キット」は合唱用の楽譜向けの機能ばかりではありませんよ。 今日は歌詞に関係した機能についてお話ししましたが、それはこの「編集拡張キット」のごく一部の機能にしかすぎません。 「編集拡張キット」の魅力はまだまだ沢山ありますから、また改めてお話ししましょう。

うたちゃん
うたちゃん

早速「編集拡張キット」を使って、頼まれた合唱用の楽譜を清書してみます。先生、またいろいろ教えてくださいね。

*編曲拡張キットはスコアメーカーの最上位グレード(FX3以降のProまたはPlatinum、プラチナム)でご利用いただけます。

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