インターネット上には、膨大な数のPDF楽譜が無料で公開あるいは、有料で販売されています。このサイトでは、インターネット上で楽譜を探す方法とその注意点をご紹介します。
重要
このページで紹介したサイトでダウンロードできるPDF楽譜には、PDFミュージシャンで正確に認識できる楽譜とそうでない楽譜、あるいはほとんど認識できない楽譜とがあります。PDFミュージシャンで正確に認識できるのは音符などの音楽記号が文字コードとして埋め込まれたタイプのPDF楽譜に限ります。
詳しくは、認識できる楽譜についてをご覧ください。
自分で作成したPDF楽譜を使用するときは、楽譜を取り込むや自分でPDF楽譜を作成するときの注意も参考にしてみてください。
おススメ楽譜
初めてPDFミュージシャンをお使いの方は、まずこれらのおススメ楽譜をダウンロードしてみましょう。ここで紹介する楽譜は、テキスト認識が可能なパブリックドメインまたはクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの楽譜です。
ハンガリー風のメロディ – ロ短調 (シューベルト作曲)
テンポの表記がないのでデフォルトの120で演奏され、速く感じると思います。編集モードで先頭のメトロノーム記号を設定してみてくださいね。(編集モードの操作方法は、ヘルプの[目次]から「編集モード」を参照してください。)Mutopiaで公開されている楽譜ですが、IMSLPのこのページからも同じ楽譜へのリンクがあります。
アヴェ・マリア (アルカデルト作曲)
往年のドリフターズの看板番組で、いつもゲストのみんなで合唱していた曲です。CPDLで「Ave Maria」で検索して、作曲者「Jacob Arcadelt」のリンクを開くと複数の楽譜がリストされます。
パブリックドメインの無料楽譜ライブラリ
以下でご紹介するサイトには、パブリックドメインの楽譜がたくさん収められています。各サイトのライセンスに関する条件を守った上でご利用ください。
Choral Public Domain Library
合唱曲のパブリックドメイン楽譜ライブラリ。英語のサイトですが、12000曲以上の合唱曲の楽譜が収録されています。カテゴリ別、作曲者別の分類目次や、検索機能が充実しています。
Mutopia プロジェクト
曲数はさほど多くはありませんが、シンプルに分かりやすくまとめられています。曲のページを開いたら「A4 PDF File」というリンクをクリックするとダウンロードできます。
カントリーアン
日本語に対応した無料楽譜ダウンロードサイトです。作曲家、楽器、タイプ別に分類されており検索も簡単です。
ペトルッチ楽譜ライブラリー
IMSLP(国際楽譜図書館プロジェクト)によるパブリックドメインの楽譜。18万以上の楽譜が収録されています。日本語のページも用意されています。
ペトルッチ楽譜ライブラリーには大量の楽譜がありますが、テキスト認識できない、つまり印刷楽譜をスキャンした楽譜も多く含まれています。そのような楽譜は認識率が極端に低くなるため自動演奏はおススメできません。テキスト認識できる楽譜とできない楽譜を見極める簡単な方法は、各楽譜の紹介欄右上に「楽譜入力者」と表示されているか「画像読込者」と表示されているかを確認することです。「楽譜入力者」と表示されている楽譜は、多くの場合テキスト認識できるPDF楽譜です。
PDF楽譜の探し方
検索サイトで、「PDF 楽譜」などをキーワードに検索してみてください。有料・無料の楽譜サイトやリンク集がみつかると思います。PDF楽譜は海外サイトにたくさんあります。「楽譜」の代わりに「score」や「sheet music」などを使うともっとたくさんのサイトが見つかります。
探したい楽譜が分かっている場合は、楽器名や作曲者名などをキーワードに追加して絞り込むと良いでしょう。
また、以下のようなリンク集も役に立ちます。
MUSIC-STYLE – 無料楽譜ダウンロード(総合)
個人運営の音楽関連サイトリンク集サイト内の「無料楽譜リンク集」。
Wikipediaで紹介されているパブリックドメインの楽譜
Wikipediaで紹介されているパブリックドメインの楽譜サイト集。
PDF楽譜販売サイト
有料のPDF楽譜販売サイトもたくさんあります。「PDF 楽譜 価格」などをキーワードに探してみてください。
有料楽譜をダウンロードする場合の注意点
有料販売サイトの電子楽譜は、PDFミュージシャンのWebブラウザからはライブラリに直接登録できないことがあります。そのような場合は、iPadのSafariで楽譜を購入、表示した状態でアプリ間連携機能を使ってPDFミュージシャンで開いてください。以下でご紹介する「歌おうNIPPONプロジェクト」についても同様です。
PDF楽譜をダウンロードして利用するときの注意
PDF楽譜をダウンロードして利用するときには、「その曲の著作者の権利」と「楽譜の作成・出版者の権利」を侵害しないように注意しなくてはなりません。
楽曲の作曲者・作詞者・編曲者などの著作権が作品に現存している場合、これら著作者の許諾を得ないままその楽譜をダウンロードしたりすることはできません。
また、出版社が出版した楽譜をスキャナで取り込んだPDF楽譜画像などの場合、出版社が版面権を主張している場合がありますので、許可なくこのようなPDF楽譜をダウンロードすることはできません。(※そもそも、PDFミュージシャンは、印刷楽譜をスキャンして取り込んだ楽譜は認識の対象外です。)
これらのことに注意して、日本国内での著作権法などを遵守してPDF楽譜をダウンロードするようにしてください。