このところ自宅のパソコンが調子良すぎて生活に張り合いがなかったんですが、昨日1つ問題を発見し、なんだかちょっとうれしい吹くスタッフです。

さて今回は、認識率アップを考える時に重要な解像度の話です。

前バージョンのスコアメーカー5までは、最適なスキャン解像度と、現在のスキャン解像度の比率をステータスバーに表示していましたが、FXになって、この表示をやめています。
ステータスバーへの表示は、良好、低すぎる、高すぎるの3段階だけになっています。

ある程度の解像度の範囲内であれば「良好」と表示されますが、認識率アップを目指す場合は、実は少しスキャンの解像度を変えた方が良い場合があるかもしれません。

でも、表示は「良好」だけで、どうしたらいいかわかりませんね。

どうしていただきたいかといいますと・・・
ステータスバーの表示に一喜一憂せず、楽譜の五線幅でスキャンの解像度を決めていただきたいのです。

元楽譜の五線の第1線から第5線までの幅によって、スキャンの解像度を次のような公式で求めてみてください。

最適解像度(dpi) = (7 x 300) / (五線幅(mm))

いちいち五線幅を測ってこの計算式を当てはめるのは大変ですが、楽譜の五線の幅はそれほど種類がたくさんあるわけではありませんので、基準となる五線幅に対するスキャン解像度を決めておけば良いでしょう。

基準の決め方の例:
7mmくらいあるピアノ譜は300dpi。
3mmのミニスコアは700dpi。
として、その間はその間の解像度を指定する。
例:
7mmより少し幅が狭い吹奏楽譜は300dpiより少し大きい解像度。
3mmより少し幅が広いバンドスコアは700dpiより少し小さい解像度。

これくらいの決め方で、ほとんどの楽譜は対応できると思います。

1つの画像内に五線幅がいろいろある場合は小さい方を基準にしてください。

上に示した公式は、旧バージョンのスコアメーカーでも提唱してきましたが、FXシリーズでは認識の処理方法が変わってきているため、この公式で出た値よりもちょっとだけ(五線幅7mmの場合40~50dpi程度)上げた方が認識率が良いように感じています。

なお、今回のようなやり方でスキャン解像度を設定してスコアメーカーのステータスバー表示が「良好」以外の表示になってしまった場合は… こんな場合こそ、この表示に一喜一憂せず、自分を信じてください(^^;

それでは。