吹くスタッフです。
前回の記事で、「段落」と「パート」の関係が説明されています。
この記事で例に挙がった2つの楽譜は、どちらも全ての段落でパート数が同じでしたが、楽譜によっては段落ごとにパートが多かったり少なかったりする場合もありますよね。
このような楽譜は、スコアメーカーでは小節をマスクすることで実現しています。
ピアノだけのイントロの後に歌が始まるような楽譜の場合、イントロの段落では、歌のパートがマスクされています。
(ページビューで、マスク表示をオンにした場合の表示)
シートビューにしてみると構造がわかりやすいかもしれませんね。
(シートビューで、マスク表示をオンにした場合の表示)
このように、全ての段落に同じ数のパートが存在しているのですが、一部の段落で小節をマスクすることで、段落内の見た目のパート数を変えています。
イントロの部分に歌のパートを入れるなど、段落内の見た目のパート数を変更するには、表示したいパート、あるいは消したいパートの小節を選択し、プロパティでマスクをオンオフすればいいのです。
「楽譜の設定」、「ページの設定」の「五線」などを使ってレイアウトを調整すれば、イントロの段落に歌のパートが表示される楽譜にすることができます。
ちょっと難しそう…と思われたかもしれませんが、スコアメーカーで楽譜を認識する作業では、このあたりのことを気にする必要はほぼありません
画像認識画面の「パート構成」ステップで、段落やパートのつながりを正しく修正しておけば、自動的に五線のマスクやレイアウト調整が行われるようになっています。
出来上がる楽譜がどのような構造になるかイメージできると、認識画面での編集も進めやすくなるかもしれませんね。