うた屋です。
いよいよサンプル楽譜解説シリーズも最後となりました。
“「カルメン」組曲より 第一幕への前奏曲”です。ビゼーのオペラ「カルメン」は見たことがなくても、この前奏曲は誰もが耳にしたことがあるでしょう。
「カルメン組曲」と呼ばれるのは、
オペラで使われた曲が抜粋・再構成されたものですが、今回紹介するサンプル楽譜はその一部を吹奏楽の編成に編曲しなおしたものです。
さて、この楽譜も手書きフォントを使っています。吹奏楽の出版譜でもときどき目にするスタイルですね。全部で16パートの編成にしてありますが、FXシリーズのProバージョンでは16パートを超える楽譜も自由に作れるんですよ。
冒頭のメトロノーム記号、=ではなく≒が使われていたり、数字の幅が設定されていたりしています。これはPro特有の機能で、自由な表記方法のメトロノーム記号が表現できます。
2小節目のsim.という記号、ここから先も1小節目同様スタッカートで演奏しなさいという意味ですが、これはProの発想標語作成機能で定義したものです。
その他、演奏に表情を付け加えるためにマスクしたアーティキュレーションなどがいろいろと使われています。このように、見た目の楽譜はシンプルなまま、演奏に凝ってみるというのも、スコアメーカーの楽しみ方の一つですね。