吹くスタッフです。
スコメ8では、「事前認識」という機能が追加されました。
これは、楽譜認識を開始する前に、楽譜の枠組みを決める一部の記号(音部記号、調号、拍子記号、小節線)のみを認識し、これらの認識結果を確定できるようにする機能です。

楽譜認識が終わったら、その結果は修正するのに、なぜ2段階の修正を行うのでしょう?face09
それは、

一部の記号をあらかじめ修正しておけば、特に手書き風楽譜の場合、認識後の楽譜修正が格段に少なくなる場合があるからですface08

こちらにも例がありますが、これらの楽譜の枠組みを決める記号類が失敗したり、誤認識したせいで、推定処理がうまく働かなかったり、かえって悪化させたりということがありますicon10

事前認識を行い、これらの記号をあらかじめ修正することで、このような現象が発生しないようにすることができ、結果的に楽譜作成モードでの楽譜の修正作業の手間が大幅に減少することになります。

なお、事前認識は、常に必要な作業ではありません。
事前認識を選べるのは、手書き風認識か、PDFテキスト認識の場合ですし、その場合も、以下のようなメッセージにより、行うか、行わないかを選択することができます。

さて、事前認識を体験済みの方の中には、事前認識結果の修正がちょっと面倒…と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、修正が簡単にできるようにするための機能も用意されています。
このあたりの説明はまた別の機会に。icon01