吹くスタッフです。
スコメ9で印刷楽譜認識の際にも実行できるようになった事前認識、パッと見スコメ8と同じように見えますが、実は機能が向上していますicon12

まず、見てわかるところでは、

ボタンが増えてますねface02

icon01これは、表示の拡大縮小ボタンです。

以前から、PCキーボードの「Ctr l」キーを押しながら 「+」キーで拡大、「Ctrl」キーを押しながら 「」キーで縮小が可能でした(ご存じでした?face01)が、画面上のこのボタンを押すだけで拡大縮小するようになりました。

次に、事前認識結果の修正ダイアログで、音部記号と調号の修正が簡単になっています。
事前認識結果の修正ダイアログに表示された楽譜上でマウスを右クリックすると、こんなメニューが表示されます。

icon01「段落先頭記号を先頭に合わせる」と「段落先頭記号をこの記号に合わせる」がスコメ9で追加されました。

1)「段落先頭記号を先頭に合わせる」は、先頭の音部記号、調号に、そのあとの段落の認識結果を合わせる機能です。

一番最初の段落の音部記号、調号を修正した後、この機能を使えば、それ以降の修正が楽になりますよicon12

2)「段落先頭記号をこの記号に合わせる」の方は、事前認識の修正ダイアログにすでに貼り付けられている音部記号、調号の上にカーソルを移動し、事前認識の記号が黄色くなった状態でマウスを右クリックすると使えるようになります。

これを実行すると、それ以降の段落を、黄色くなっている記号に合わせます。

まず、1)を使って曲の先頭の音部記号と調号を修正し、転調しているところや音部記号が変わっているところだけ2)で設定すれば、以前より格段に速く事前認識結果の修正が終わりますねicon22

更にProでは、「認識オプション」の「移調楽器設定の適用」が「自動」になっている場合、事前認識により調号がすでに確定しているので、この結果を使って、パートのキーの設定(移調楽器の設定)を行うようになりましたicon01

オーケストラのミニスコアなどでは、事前認識で調号や小節線を確定しておくことで、認識後の修正作業が以前より簡単になると思いますよface01