うた屋です。
今でこそ、コンピュータを使った楽譜の清書(浄書)は当たり前になってきましたが、楽譜を美しく書くという技術は、長年蓄積されてきた職人技あってのものです。浄書のテクニックを語りつくそうと思えば一冊の本が書けてしまうくらい奥深いと思うのですが、今日からしばらくの間、スコアメーカーを使って美しい楽譜を書くためのちょっとしたコツやノウハウのようなものを連載していこうと思います。
その第一回は、
楽譜で使われる様々な直線の太さについてお話します。
楽譜には、五線をはじめとして「直線」がいくつも使われています。何気ないこの直線ですが、美しい楽譜にするためには実はいろいろなノウハウがあるのです。
たとえば、「音符の符尾」と「小節線」を考えてみましょう。両者の太さが同じだったら、詰まっている小節のおしりのほうが見づらくなってしまいます。そこで、習慣的に小節線のほうを少し太くするのです。
また、加線の太さも五線より少し太めにしたほうが加線であることがわかりやすいとされています。(好みによっては、同じにする人もいます。)
スコアメーカーFXシリーズでは、これらの一般的な線の太さを考慮した楽譜が書けるようになっています。
そして、Proを使えばこの線の太さを自分好みに設定することができるのです。[楽譜の設定]の「線の太さ」で行います。
ちなみに、印刷にその違いを反映させるには解像度との関係を考慮する必要があります。たとえば、600dpiの解像度のプリンタで出力する場合、プリンタの1ドットが約0.04mmになります。設定するときはその点にも注意しましょう。