うた屋です。
暑いです!ほんとに。
さて、前回に引き続き音符のスペーシングについてお話しましょう
・・・って、ここはポッドキャストじゃなくて、ブログなので「書きましょう」のほうが正しいのかな
前回は、音符のスペーシングの基本的なことを説明しましたね。
この既定のスペーシングを自分の好みに設定する機能が、Proには用意されています。[楽譜の設定]にある「記譜ルール」-「スペーシングルール」で行います。
既定のスペーシングルールでは、4分音符のところに”50T”という値が設定されています。これは「4分音符と次の音符とのスペースが、50テンスになるようにスペーシングを行う」ことを意味します。”テンス”は五線の線間の10分の1ですから、50テンスは線間5個分に相当します(うーーん、難しい)。
このように音符の種類別に適切な値が設定されていて、それを基準にスペーシングしてくれるようになっています。FX2やLiteでは、新たに楽譜を作成するときにこの値で固定されていますが、Proではこれを任意に設定することができるのです。
たとえば、全体に音符の間隔を広めにスペーシングさせたいときは、まずこの50Tを大きくします。そして、「4分音符を黄金分割」のボタンをクリックすると、その4分音符のスペーシング幅を基準に、各音符の幅を黄金比で自動計算して設定してくれます。
↑4部音符を70Tに広くして黄金分割した場合の例
そうなんです。最も美しい比率とされる黄金比が音符のスペーシングにも使われているんです。もちろん、黄金比で飽き足らない部分を個別に設定することもできます。
こうして、お気に入りの値を設定したら、それをテンプレートとして保存しておきましょう。
一つだけ補足を・・・
この値がそのまま音符の間隔に使われるわけではありません。(そんなことしたら、段落の最後にあまりや不足が出てきますね。)あくまでもこの値を基準として、他のパートとの関係や、小節の割り振りを考慮したうえで、実際の配置が決定されます。