お久しぶりです。うた屋です。

音符の間隔を「読みやすく」「美しく」配置するスペーシングは、楽譜ソフトにとって最も重要な要素の一つです。

スコアメーカーシリーズはバージョンアップを重ねてこのスペーシングのクオリティも上がってきています。

以前、スペーシングの基本についてはこの記事で、スペーシングルールについてはこの記事で紹介してきました。

このスペーシングルールを適切に設定して、より読みやすくて美しい楽譜を作成するためのコツを、何回かに分けてご紹介しましょう。

次の楽譜を見てください。これは、標準のテンプレートのスペーシングルールで作成したものです。

このように4分音符中心のゆったりした楽譜なら標準の設定で問題ないのですが、もう少し細かいリズムの楽譜を同じ設定で作成すると次のようになります。

各小節の先頭の音符の前が空きすぎて、ちょっとアンバランスな印象を受けませんか?

スペーシングルールを見てみると、「先頭の音符の前」の値が20テンスになっています。五線の線間2個分の幅ですね。

これを小さくすることで、もっとバランスのいい楽譜にできます。(試しに12テンスにしてみました。)

いかがですか?こんな感じでスペーシングルールを設定すると、読みやすい楽譜になるだけでなく、その後の編集作業がとても楽になったり、いろんな良いことがあります。そのあたりのことを次回またお話しますね。