吹くスタッフです。
Std以上のグレードのスコアメーカーでドラム譜を認識できることはもちろんご存じですよね。
サンプルの

モルダウを認識すると、ドラムパート付きの楽譜になります。

このドラム譜の認識、単に書かれた音符をそのまま認識しているわけではありません。
ドラムセットには、スネア、タム、クラッシュシンバル、ライドシンバル、ハイハットシンバルなど様々なパーツがありますが、これらを、ドラム譜として、五線上のどの高さに、どのような符頭で書くかが決まっていないのです。

例えばサンプルのモルダウは、元画像ではクラッシュシンバルがハイハットシンバルと五線上の同じ高さに書かれていますが、認識結果ではクラッシュシンバルに加線が付いています。

そのほかに、このようにハイハットシンバルが五線上の別の高さに書かれていたり、

こちらの記事のように、アクセントでクラッシュシンバルを表現することもあります。

他にもいろいろな記譜のしかたがありますが(最初に提示した画像には元画像と認識結果にもう1つ違う箇所がありますねface01)、スコアメーカーは、ドラム譜として認識する指定がしてあれば、どのような記譜法になっているかを自動で判別しますicon01

認識結果はスコアメーカーの標準ドラム記譜として表現されますので、ドラム譜の認識結果の修正を行う場合は、元画像そのままでなく、スコアメーカーの標準ドラム記譜に合うように修正してください。
例えば、モルダウのクラッシュシンバルが認識失敗していた場合は、加線がある位置に入力してくださいねface02

管楽器などの演奏の経験はあっても、ドラム譜の楽譜がどのような記譜法になっているかはわからないという方は多いと思います。
かくいう私もドラム譜の認識処理の開発を始める前は、ドラムの楽譜は呪文でしたicon10
(ドラム譜の記譜や入力方法についてはこちらの記事をご参考に)
スコアメーカーにドラム譜の認識機能が搭載された後に、カワイおとなの音楽教室でドラムを習ってみたことがあるのですが、習ってみてわかったことは、スコアメーカーのドラム記譜法の認識は間違っていなかったということですicon12

以上、たたいてみたこともあるスタッフでしたicon23