寒さで活動量が低下している なんでも屋です。

先日、サポートに「ピチカートとアルコを表現する方法は?」というお問い合わせがありました。
5までのバージョンでは

注釈文字列を入力して、同じ位置に音色記号を貼り付けてマスクする、という方法で実現することができました。
この方法はこちら(*現在リンク先はありません)にも掲載しています。

さて、FXシリーズからは入力できる記号のプロパティを細かく操作することができるようになったため、音色記号の文字列を変更することで実現できるようになりました。
この方法を使って、バイオリンの音色が設定されているパートの途中に、ピチカートを入力し、アルコで元に戻す、という場合を例に解説してみましょう。

まず、入力パレットの音色記号をクリックします。

プロパティウィンドウに音色記号の情報が表示されますので、
(1)「音色…」の[状態]欄の[グランピアノ]をクリックして、
(2)「音色の選択」ウィンドウから「ピチカートストリングス」を選択し、楽譜上に貼り付けます。

次に、
(1)楽譜上に貼り付けた「ピチカートストリングス」を選択して、
(2)プロパティの「テキスト」に「Pizz.」と入力し、[Enter]で確定します。
これで、楽譜上の「ピチカートストリングス」が「Pizz.」という表記に変わり、演奏にも反映されることになります。

同じ方法で、アルコを入力してみましょう。
今回の場合、通常のバイオリンの音色に戻すわけですから「音色…」は[バイオリン]にします。

この機会に、いろんな記号のプロパティをチェックしてみてください。